ビッグニュースだ!ついに「新聞」の電子化が一般化された。今までも形式的に存在したが今度は大きなレールに乗りそうだ。
今日の話題は新聞紙面がまったく同じレイアウトでパソコン画面で見られるようになったというニュース。山間僻地でも海外でも、ネットにつながればそれだけで問題はなにもない。しかも、1度購入すれば、最低2年以上の期間は何度でも読め、新聞によっては印刷も可能だ。1紙ごとでは100円~かかるが、月極め購読なら割安になる。
この電子新聞の強みは新聞社がこのシステムを個々に開発する必要がなく、電子版を配信するだけ、しかも受け手の購読者はなんのソフトもいらず普通にIEなどのブラウザで簡単に読むことができる。
これは新聞社向け画像配信システムなどを手掛けるウェイズジャパン(東京都新宿区)が8月3日、電子新聞販売サイト「新聞オンライン.COM」をオープンしたためで一気に新聞の世界は変わるトリガーが引かれた。まだ地方紙7社くらいだが、いずれ全国紙も追随するに違いない。年内50社を目指しているそうだ。
文字の大きさも自分の好みに合わせられ、写真も文字もビックリするくらい美しい。ちなみにこちらをクリックすると、見本のトップ面だけだが無料で見られる。(こちらから入って「立ち読み」をクリックする)⇒<新聞オンライン.COM>
これなら新聞用紙のために毎年数千万本のパルプ材を伐採する必要もなくなる。配達ミスもなくなり早朝一斉にネットで流れるからポストに配達されるのを待つ必要もなくなる。なにより1カ月タダにしますとか、ビール券をあげますという個別の不条理は解消されるだろう・・・たぶん。
新聞は一方的な購読料を付け、家庭によってのサービスの相当な格差だけではなく、膨大な紙を使うことが地球規模の環境破壊になっていることを繰り返し書いてきた。新聞は現代の伏魔殿なのだ。
すでに紙面と画像や動画がリンクする技術(リッチコンテンツ)が開発され活用されている。たとえばスポーツ・ニュースなど、イチローのメジャーリーグだけで2000本安打の瞬間などがクリックすると動画と音声で見られるというような。ハンバーガー店の募集広告もクリックすれば動画で見られる。簡単に言うとテレビと新聞の合体に近いもの。業界では以前からクロスメディアと呼ばれていた。
問題は新聞販売店の切り捨てが実行されることだ。いままでその販売店が日本の活字文化を支えてきた。今の新聞社は経営に苦しんでいる。昨年の朝日新聞社は103億円の赤字だった。
それが、ネット販売で今と同じ購読料で売れるなら、①販売店に支払っていた経費がそっくり浮く②高額だった用紙代と輪転機やインク代はゼロになる③輸送コストや社屋のスリム化などは経営に大きな貢献をする、④ネットは流しっぱなしなのでメンテナンスに経費が要らない、⑤今までのように部数をごまかす必要がなくなるので広告代も正常化するかもしれない、、などなど・・・経営は一気に安定化する。特に販売店に対する経費は新聞社ごと、販売店ごとに違うが、およそ月極め購読料の半額に相当する。
電子化した場合、新聞の製作原価は試算だが月々200円に満たない。それ掛ける部数だから気が遠くなるほどの利益になる。((産経新聞はすでに月額315円で販売している。産経の場合は僕がペナンにいた頃から電子新聞を手掛けていたので、もうそろそろ8年くらいになるかも)
コンビニ最大手のセブン・イレブンの販売店主たちが労働組合を創設し、ついに東京で決起大会が実施された。ここに至るにはものすごく厳しい道のりだったろう。巨大な資本と権力が彼らを支配していたのだ。それが実現したのだ。日本の古い財閥支配的な終焉であり、政治的な政権交代のうねりを感じざるを得ない。
新聞販売店も早期に組合を作るべきだと思う。セブンイレブンの比ではない圧政の元に日常は支配されている。「組合」と囁いただけでクビになるかもしれない。それでもこれからを見据えると迷っている暇はないはずである。この場合早期に結成することが肝要である。
それもこれも新聞に関して言えば国が許容している「特殊指定(再販制度)」という問題にぶち当たるだろう。今後の成り行きは予断を許さない。
まだ本が再販指定商品だった頃、村上春樹さんが「----出版業界の複数の人から、「村上さん、再販制度の問題ではあなたは余計なことは言わないほうが良いですよ」とやんわり釘を刺された。要するにこれはかなり険呑な問題なのである。この業界は出版も販売も、「再販制度は善、正義である」という統一見解でがっちり一致団結している。下手に口をはさむと袋叩きになりかねないという雰囲気さえある。(中略)僕が言いたいのは(マスメディアの)「文化を守れ」的な声高なメッセージ、一方の利益当事者であるメディアによって好きなだけほいほいと流されている現今の状況は、あまりフェアとは言えないんじゃないですか、----と書いている。(朝日新聞社刊=村上朝日堂はいかにして鍛えられたかより)
最近のコメント