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2009年7月 6日 (月曜日)

仲夏の夕方、そぼ降る雨に「合歓の花」

Nemu002  近所のお宅にこの美しい「合歓の花」が咲いています。高さ7~8メートルはある立派な木の枝はググッと横方向に張り出し、庭にちょうど良い日陰を作ります。その枝についている葉っぱが夕方には閉じてしまい、眠ったように見えるところから「ねむ」または「ねぶ」という名がついたんだそうです。そういえば青森県のねぶた祭り、あれもねぶたい(眠たい)が語源と聞いたことがあります。木の名前の漢字はほかの木と同様に充て字なのかもしれません。
 葉が眠ると今度は花が咲きます。細長いのが雄蕊だそうで、花弁や萼は小さくて目立ちません。葉が眠り花が開く・・・・、夕方見ると極上にきれいなんですね、ちょっと線香花火のようで。それにしても自然界の営みはなんと神秘的で興味深いんでしょうね。

 合歓咲くやつかみどこなき父の愛    磯貝碧蹄館
 象潟(きさかた)や雨に西施(せいし)がねぶの花  
                            芭蕉 

 象潟は秋田県のにかほ市にかつてあった象の鼻のように海に突き出した美しい名勝、松の木が生い茂る小さな島々が点在して、200年前の地震がある前はほんとうに風光明美だったそうです。西施は中国のチョー美人。実にうまい組み合わせを思いつくものです。この芭蕉の句は、今の鳥海国定公園に行くとガイドさんが必ず教えてくれる有名な俳句です。
 『雨の日に眺める象潟は、合歓の花がしっとり濡れて咲き、まるであの楊貴妃を凌ぐと言われた美しい西施が、なんだかけだるそうに眼を細めて眠っている姿を想像してしまうな…』という感じなんでしょうかね。

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